昔と違って今は3組に1組が離婚している時代になりました。
そこで、離婚調停という言葉もよく聞かれるようなりましたが、離婚調停って一体どんな流れで、どんな必要書類を用意して、費用はいくらかかるのか?
という疑問が出てきます。
財産分与、慰謝料、親権などを決めていくのには、もちろん、当事者間での話し合いで済めばいいですが、なかなか思い通りにならない現実。
そういう時は離婚調停もアリだと思います。
ただ、上述しましたように、離婚調停での疑問が多いのです。
ここでは、離婚調停の流れや、必要書類、かかる費用などについて簡単にご説明いたします。
➀離婚調停とは?
離婚調停を始めるには、まず家庭裁判所に調停の申し立てをすることから始まります。
これは、夫婦だけによる話し合いで、養育費、財産分与、親権などがあやふやなまま離婚しないように、離婚調停をするのです。
離婚調停での話し合いは、離婚そのものだけでなく、養育費、財産分与、年金分割、などといった金銭的な問題も合わせて話し合うためのものです。
つまり、離婚に関わる全ての事由について話し合いが出来る場となっているのです。
ただ、誤解している人も多いかと思いますが、離婚裁判と離婚調停は別物です。
いきなり争う裁判手続きではなくて、まず夫婦双方による話し合いから始めるのが離婚調停なんです。
離婚調停の始まりとは?
まず、原則として夫婦が別々に呼ばれる別席調停から始まります。
話し合いがある程度進んでいって、裁判官が夫婦の同席が必要だと判断したら、双方の合意のもと同席調停へと変更していきます。
➁離婚調停申し立ての内容
必要書類
必要書類1.夫婦関係調整調停申立書
⇒ 裁判所に書式が用意されています。
家庭裁判所のホームページからダウンロードもできます。
必要書類2.申立人の印鑑
必要書類3.申立人の戸籍謄本
必要書類4.相手方の戸籍謄本
必要書類5.年金分割についての情報通知書
※ 離婚調停においては離婚事由(浮気、DVなど)は不要です。
※ 家庭裁判所の場所は、相手方の所在地になります。
必要な費用
必要費用1.収入印紙代 1.200円
必要費用2.郵便切手代 800円前後
離婚調停と言うと、必要書類も多くて、必要費用もかかるという勝手なイメージがありました。
そのイメージ通り、面倒臭い必要書類が必要ですが、費用は案外かからないんだというのが感想です。
ですが、結婚するより離婚する方が、必要書類や費用がかかって大変だと、よく聞きますが、逆に、こんなに簡単に離婚調停が整うなら、離婚調停も増えるのかな、と思ったりします。
必要書類や費用がかかってもかからなくても、離婚したい人は、離婚調停を行うのですから、余計なお世話ですね。
➂離婚調停申し立てからの流れ
離婚調停の流れ1.調停期日の決定
家庭裁判所から初回期日についての調整のための連絡があり、日程調整してから第1回調停の日が決定してから流れが出来ます。
離婚調停の流れ2.呼出状の到着
調整期日が決定すると、夫、妻双方に調整期日呼出状が届きます。
普通に郵便で届きますのでポストはチェックして下さい。
申し立てから呼出状が届くのはおよそ2週間くらいの流れ。
調停を申し立ててから第1回の調停期日まではおよそ1カ月くらいの流れです。
離婚調停の流れ3.調停日数
早ければ1~2回でまとまることもあります。
ただ必要であれば10回以上になることもあります。
ケースバイケースとなります。
弁護士を立てない離婚調停は、自分たちでやるしかありません。
離婚調停にそんなに手間暇も費用もかけられないですよね。
粛々に離婚調停の流れに従っていくしかありません。
離婚調停の流れは、調停日数によって、大きく流れが変わりますので、早めに終わらせたい場合は、流れに逆らわずに流れに任せましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
以上の情報がお役に立てれば幸いです。