マイコプラズマ肺炎は「うつる肺炎」と呼ばれる、感染すると厄介な病気です。
その症状は風邪と同じと勘違いしてしまいそうですが、大きな違いというと湿った咳がでるという点です。
また、マイコプラズマ肺炎は14歳以下の子供が8割と言われていますので、子供だけの病気と捉えられてしまいそうですが、実は大人でも感染するのです。
子供と大人では症状が少し違うので、なかなか気付きにくいかもしれませんが、大人もうつってしまうと大変です。
ママがダウンしてしまうと家庭は通常運転が出来ず、周りも大変です。
もし、お子さんがマイコプラズマ肺炎にかかってしまったら、ママにも感染する確率は大なので、重々気を付けて看病してあげて下さい。
➀マイコプラズマ肺炎が大人にうつる原因
肺炎と言えば日本人が死亡する病気の第3位に準ずる怖い病気です。
高齢の方が体力低下でかかる肺炎とは違い、マイコプラズマ肺炎はピンピン元気で体力のある大人にうつる細菌性の肺炎。
マイコプラズマニューモニエという病原体が気管支や肺などに感染して炎症を起こすことでかかってしまうものです。
今の医学では、マイコプラズマ肺炎に効果ありのワクチンは開発されていないのが現状です。
一度、マイコプラズマ肺炎は感染しても免疫が付く訳ではないので、何度も感染してしまいます。
どう感染してしまうのか?
感染している人の咳、痰、くしゃみなどの飛沫感染。
手、口からの接触感染。
閉鎖的な環境の中で感染者と密に接触することでうつる訳ですね。
ですから、子供が感染して、ママが看病したり、添い寝したりすると、ママの感染率は上がります。
こういった家庭内での二次感染が多いのです。
➁マイコプラズマ肺炎の症状(大人)
マイコプラズマ肺炎の最も特徴的な症状としては、乾いた咳ではなく湿った咳が出ることです。
長引くと咳によって気道が炎症を起こして、分泌物が増加して湿った咳が出ます。
他の症状としては、熱がなくて頭痛もしないで、倦怠感、食欲不振の兆候はある場合もありますし、弛張熱というものもあります。
弛張熱とは高熱が続くのではなく、決まった時間には熱が下がるのに、次体温計を測ると39℃の熱が出てしまうパターンの熱。
ですから、大人のマイコプラズマ肺炎の症状は、子供と比べて重症化しやすくなります。
中には40℃の熱が1週間以上続き、咳喘息を併発してしまい、日常生活に支障をきたす場合もあります。
➂マイコプラズマ肺炎のうつる期間
マイコプラズマ肺炎の潜伏期間はだいたい2~3週間とされています。
この潜伏期間とは、病原体が体内に入ってから発症するまでの期間のことです。
ですから、大体の場合自覚がないので、感染したことに気付かないこともあるのです。
潜伏期間に発症してしまうのは、病原体に感染した人の中で3~10%。
多くの人は発症しても発病しないままで終わります。
マイコプラズマ肺炎は感染すると申してきましたが、自分が他の人にうつしてしまう期間としては、発症の8日前~発症後2週間です。
マイコプラズマ肺炎は、潜伏期間を含めて、長期間にわたって人にうつす可能性のある、子供でも大人でも出来れば遠慮したい病気の一種です。