漢方と言えば、身体に優しく作用して病を改善していくものという認識があると思います。
ですが、漢方にも副作用はあるんです。
漢方に副作用なんて意外!?
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、時に、漢方の副作用は頭痛やかゆみ、下痢を引き起こす可能性があるんです!
やはり、漢方もお薬ですから、体質に合わない人には、頭痛、かゆみ、下痢などの副作用が起こることがあるんですね。
西洋医学のお薬ではとても副作用を気にしますが、それに対して、東洋医学の漢方は、あまりにも副作用に鈍感です。
頭痛やかゆみ、下痢の副作用はなければそれに越したことはありませんが、可能性があることは知識として入れておきましょう。
➀漢方で副作用がある!?-頭痛-
漢方を飲むと効果があるものの、好転反応である瞑眩(めんげん)という症状が出て来ます。
瞑眩とは、好転反応と同じように、治療している過程で出てくるもので、漢方の副作用ではありません。
その症状の中に頭痛があります。
ですが、瞑眩の場合は頭痛も長くは続きません。
もし頭痛の症状が長く続く場合は、それこそ瞑眩ではなく、漢方の副作用です。
どうして漢方を飲むと瞑眩は出てくるのでしょうか?
漢方の治療は病気の原因となる根本的な部分を取り除くことです。
この時、体内に毒が溜まっている場合に頭痛が起こるのです。
では、瞑眩と副作用との線引きはどこなのでしょうか?
漢方は副作用がないと誤解されていますが、まれに体質に合わないで副作用が出ることがあるのです。
頭痛などが長く続く場合は副作用だと思って下さい。
➁漢方で副作用がある!?-かゆみ-
漢方薬は基本、身体に優しく、副作用も少ないですが、思わぬ副作用を起こす可能性はゼロではありません。
アレルギー体質の人が、原因物質を食べて、かゆみが出てしまうのと同じで、漢方も合わないものを飲むと、アレルギーの副作用が出て、かゆみも発生します。
漢方の中では割りと、副作用としてかゆみが出ることが多いようです。
漢方の副作用として有名なものに「偽アルドステロン症」というものがあります。
「偽アルドステン症」は、むくみ、かゆみ、高血圧の症状が出ます。
むくみ、かゆみ、高血圧は、体外にカリウムが出される時に現れるのです。
➂漢方で副作用がある!?-下痢-
漢方薬はお薬です。
お薬である以上、副作用はつきものです。
漢方医療では個人の体質を重視した処方が行われます。
例えば、うつ病の方に処方された漢方薬の中では、「実証」と呼ばれるタイプの人向けに処方される漢方があります。
それなのに、体力のない「虚証」と呼ばれるタイプの人が、このうつ病の漢方薬を飲むと、ひどい下痢をしてしまいます。
それは、もちろん、「実証」の人に「虚証」の漢方を処方したからですよね。
こうして下痢になってしまうと、それに対処しようと、「虚証」の人向けの漢方が処方されることになります。
別の角度から漢方の副作用で下痢をしてしまうタイプを見てみますと、「乳糖不耐症」という症状が疑われます。
牛乳を飲んで下痢っぽくなったとしたら、それは「乳糖不耐症」という症状を引き起こしているケースが多いです。
何故なら、腸内細菌が不十分な人は下痢を起こすからです。
ここで、振り出しに戻って、頭痛、かゆみ、下痢の症状に関して、瞑眩について少しお話しします。
- 瞑眩の第一段階 ⇒ 調整作用
これは、新しい刺激に対して、身体が反応して、それぞれに順応するまでの、一時的現象です。
ですから、この第一段階で頭痛、かゆみ、下痢が起こるのは、漢方の副作用ではありません。
この後、第二段階 ⇒ 浄化作用、第三段階 ⇒ 新生作用までに、頭痛、かゆみ、下痢が起こることで、初めて体質が変わる時の証明となるのです。
是非この機会に気をつけてほしいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
以上の情報がお役に立てれば幸いです。