これからの季節、水仕事は厳しくなりますね。
手が乾燥で荒れてしまってかゆみまで伴うこともあります。
手を見れば年齢が分かると言われるくらい、手は休むことなく働き続けています。
そんな手の乾燥でかゆみが発生したらどんな対策をとればいいのでしょうか?
顔のお手入れは念入りにするのに、あまり手には対策を立てずにケアしないままの方が多いのではないでしょうか?
もっと手には感謝の気持ちを持ってケアしてあげたいですよね。
こまめなケアで手を乾燥から守りましょう。
実は身体の内側での異変を伝えるサインとして、手の乾燥やかゆみが発生している場合もあるのです。
ですから手荒れや手の乾燥の原因から探っていき、どういう対策をしたら手荒れや手の乾燥を防げるのか学びましょう。
➀手がかゆくなる原因
〇手の皮膚の乾燥
手はトイレごとに洗ったり、女性なら料理、食器洗いなどで水に触れる機会が多いですよね。
その分、手を守る皮膚の表面の脂が落ちてしまって乾燥しやすくなるのです。
〇アレルギー
日常生活で手に触れたものが、思わぬアレルギー源であることがあるのです。
アレルギーにも種類があります。
金属アレルギーやアトピー性皮膚炎などが代表的です。
〇手湿疹
手への刺激やアレルギー反応などで炎症や、強いかゆみが発生する場合があります。
これは別名「主婦湿疹」とも呼ばれています。
秋~冬の乾燥時には特に症状がひどくなります。
〇肝臓病
手のかゆみと実は深い関係になる肝臓病。
肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれいて、その異変に気付きにくいのが特徴です。
そんな肝臓病のサインとして皮膚にかゆみが出ることがあるので、かゆみを軽く見てはいけません。
〇ストレス
寝不足、ストレス、月経前に皮膚の炎症が悪化することもあります。
強いかゆみ自体がストレスにもなり、そしてまたかいてしまう・・・と言ったかゆみの悪循環となってしまうのです。
➁手のかゆみの種類
〇慢性湿疹
ウィルスなどが体内に入ると、その異物から体を守ろと免疫システムが作動します。
免疫システムが異物と戦って排出しようする時に過剰に反応してしまい、皮膚に湿疹、炎症が現れるのです。
この湿疹が慢性的に繰り返すのが慢性湿疹です。
〇異汗性湿疹(いかんせいしっしん)
手の指や手の平に小さな水疱が突然多発するのが異汗性湿疹です。
手や足などに汗をかきやすい人や、手足の皮膚が硬くて分厚い人がなりやすいと言われています。
〇アレルギー性接触皮膚炎
皮膚に接触したものからの刺激、アレルギーで発生する炎症。
〇掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
手の平や足の裏にウィルスや菌ではない無菌性の膿を持った皮疹が多く発生するもの。
〇手白癬(てはくせん)
真菌と呼ばれるカビの一種です。
➂手がかゆい時の治療法
〇塗り薬
皮膚の炎症、かゆみを和らげるためにステロイドを含んだ塗り薬を用います。
ステロイドには副作用がありますので、闇雲に使えるわけではありません。
〇保湿
水を扱った後にはこまめにハンドクリームを塗って乾燥対策をしましょう。
出来れば外出時にも持ち歩いて。
〇保護
皮膚を守るために通気性のよい木綿素材の手袋をつけることも効果的です。
水仕事の時にこの手袋をつけたり、寝る前にハンドクリームを塗ってから手袋をして就寝することもお勧めです。
〇生活面
食器用洗剤を手に優しいものに変えたり、量を少なくするなども対策になります。
もっとこだわるのなら、シャンプー、ボディソープも刺激の少ないものに変えるといいですよ。