気付いたら脇の下にしこりが出来てしまっていたことありませんか?
しこりと聞くとイヤな予感がしますよね。
脇の下のしこりの原因は様々です。
リンパが腫れてしまって痛みを感じてしまっていると、それは悪い方向へ向かっているかもしれませんので要注意です。
もし、脇の下にしこりがあって、すでにリンパに痛みまである場合は何科を受診すればいいのでしょうか?
脇の下のしこりの原因によっても、何科を受診すればいいのかそれぞれ違いますので、原因と共に何科がいいのかご紹介します。
原因と同時に治療法もお教えします。
良性と悪性を見極める上でも参考していただけたらと思います。
➀脇の下にできるしこりの6つの原因
1.脂肪腫
脂肪細胞が増えてしまい固まったものです。
主にお尻や背中、稀に脇の下に現れます。
通常は痛みもなく良性のしこりです。
2.粉瘤
皮膚組織の下で垢が溜まりしこりができる皮膚の病気です。
皮膚の一部に痒みを感じ、その後しこりが出来るパターンです。
少ししこりが固いなと思ったら粉瘤です。
粉瘤は感染して炎症を起こしてしまうケースがあります。
その場合、赤く腫れて痛みを伴います。
脇の下以外の体のあらゆる場所に出来てしまいます。
3.リンパの腫れ
リンパ管を流れるリンパ液は、血液から出た老廃物をまとめて排泄を行ったり、細菌をやっつける働きがあります。
リンパの通るところにはリンパ節という卵型の節があり、そこで細菌やウィルスを除去する働きもあります。
ウィルスとリンパ節が闘う時に、リンパが腫れることでしこりに触るという形です。
4.ムダ毛処理
脇の下のムダ毛処理で毛穴に細菌や垢がたまりしこりになります。
5.癌
悪性リンパ腫のために脇の下にしこりが出来ます。
リンパの中で細胞が癌化して、次第に他の臓器まで癌が進行していく病気です。
6.副乳
妊娠による肉体の変化の一つとして、脇の下にしこりを感じます。
➁何科で受診すればいいの?
脇の下に違和感があったら様子見をしてから、病院には一回は行った方が賢明ですね。
それぞれの受診科をご説明します。
脂肪腫 ⇒ 皮膚科・形成外科
粉瘤 ⇒ 皮膚科
リンパの腫れ、悪性リンパ腫 ⇒ 内科・血液内科
それ以外の脇の下のしこりは徐々に消えていきます。
➂脇の下のしこりの治療方法
体の中でも見逃しがちな脇の下ですが、原因を知ったところでその治療方法を見ていきましょう。
1.脂肪腫
痛みや腫れがひどくなければ様子見で大丈夫です。
痛みが出たり、大きくなってしまった場合は手術する方法もあります。
2.粉瘤
粉瘤の元となっている袋を切除する方法があります。
小さいうちに手術した方が傷も小さくて済みます。
手術直後は跡が残りますが、時間がたてば消えます。
3.リンパの腫れ
痛み止めで治まることが多いです。
4.自己処理
化膿止めの薬や塗り薬があります。
5.癌
手術による外科療法。
抗がん剤治療を使った化学療法。
放射線を当てる放射線治療などがあります。
6.副乳
しこりのように感じるしこりは徐々に消えていきます。
放置していても問題はありません。