メタボリックシンドロームって聞いたことありませんか?
詳しくは知らないけど、何となく太っている人に関係している病気のような・・・。
その通り、メタボリックシンドロームは代謝異常を起こして肥満になった人になりやすく、糖尿病と深い関連があるものなのです。
あまりにも肥満の人には胃のバイパス手術があります。
簡単に言えば食べ過ぎないように、胃を小さくする手術です。
アメリカでは多く胃のバイパス手術が行われているようですが、日本ではまだまだ限られた人しか受けられないようですね。
メタボリックシンドロームを起こす代謝異常とは糖代謝異常と呼ばれています。
肥満によって引き起こされる糖尿病は日常生活を圧迫することもあります。
糖尿病がひどくなるとインスリン注射を食事毎にしなければならないほど、怖い病気です。
肥満について、糖尿病についてお話していきます。
➀糖代謝異常はどうして起こる?
肥満と糖尿病に関してお話しするに当たり、代謝異常の中でもそれらと直結している糖代謝異常についてお話していきたいと思います。
私たちが食事などで摂取した糖はインスリンというホルモンによって、体の中のあらゆる臓器に送られて、エネルギー源として活躍します。
その際に余ってしまったエネルギーが出てくるのですが、それらはどうするのかと言いますと、肝臓や筋肉などに貯蔵されているのです。
エネルギー不足の時に備えて、いつ出て行ってもいいようにスタンバイしてるんですね。
私たちの体は寝ている時でさえ24時間常にエネルギーを必要としています。
食事をしていない時は肝臓や筋肉に貯蔵していたエネルギーがいよいよ出番として、少しずつ血液中に流されます。
それによって一定の血糖値を保っているんですね。
この一連の働きが「糖代謝」です。
じゃあ、糖代謝が異常となるのはどんな時でしょうか。
健康体ですとインスリンの分泌が正常に行われることで、当然糖代謝も正常に行われています。
でも、インスリンが分泌不全になってしまったり、インスリン抵抗性などが起こると、糖代謝のバランスが保てなくなり、糖代謝異常が起こってしまうのです。
➁肥満になる要因
➀でインスリンについて触れましたが、もう一度ご説明しますと、インスリンは分泌されると血液に乗って全身の臓器に流れます。
この時、全身の臓器はブドウ糖を取り込もうと動いています。
臓器の細胞の表面には「インスリン受容体」という鍵穴のようなものがあり、そこにインスリンがきちんとハマることで臓器の細胞が作用するのです。
このインスリン受容体なるものの作用が上手くいかないと、臓器へのブドウ糖の取り込みが不可能になるのです。
この状態をインスリン抵抗性と言います。
インスリン抵抗性を招いてしまう結果が肥満です。
肥満になると脂肪細胞も大きくなるわけですが、脂肪細胞はエネルギーを蓄える役目があるのですが、大きくなりすぎると体に影響を及ぼしてしまいます。
それにより悪玉物質となって分泌されることが肥満の要因であるインスリン抵抗性を引き起こすのです。
➂糖代謝異常と糖尿病の関係
糖尿病とは一体どんな病気なのか?
簡単にご説明しますね。
糖尿病とは血液中のブドウ糖の量が多くなったり、余ってしまったブドウ糖がそのまま尿として排出される状態のことを言います。
原因は上述してきましたが糖代謝異常です。
つまり、糖代謝異常が続いて、体の各部に不調が出て、認められたのが糖尿病という病気です。
でも、糖代謝異常が起こっただけですぐに糖尿病になる訳ではありません。
軽度の糖代謝異常であれば、食事療法や運動療法によって改善することが出来ます。