現代、50歳でも妊娠、出産する女性もいらっしゃるのですから、今の医療はすごいな、と思います。
高齢出産をする方の中には、卵子凍結保存で妊娠する方も多くなったと聞いています。
やはり、卵子凍結保存をするとなると、費用やリスクが気になりますよね?
そこで、卵子凍結保存でかかる費用や、考えられるリスクをまとめてみました。
また、肝心な、卵子凍結保存が許される年齢についても調べましたよ。
年齢が上がるにつれて、リスクも多くなってきます。
卵子凍結保存をするなら、なるべく若い年齢で保存することをお勧めしたいです。
➀卵子凍結保存にかかる費用
高齢出産のリスクは高くなり、卵子の老化が進むので、必然的に妊娠できる確率は少なくなります。
それに伴って、若い時期に卵子凍結保存する人が、年々増えています。
基本的に、卵子凍結保存は自由診療となりますので、病院によって費用はバラバラです。
一般的な数字を挙げますと、初診から採卵、卵子凍結までには50万~80万円の費用がかかるとされています。
費用は、採卵が成功したか。
卵子をいくつ保存するか。
麻酔を使うか。
などによって、異なってきます。
また、卵子凍結保存の費用に加えて、1年ごとに更新料がかかる病院がほとんどです。
様々なプランがありますが、卵子1個にあたり、1万円~2万円ほどです。
卵子の生存率の着床率を考えますと、妊娠するためには10個以上の卵子が必要です。
ですから、年間の維持費用もかかります。
ただ、卵子凍結保存は不妊治療の一環として扱われるので、医療費控除が受けられます。
➁卵子凍結保存のリスクは?
卵子凍結保存の採卵では、卵巣に針を刺すので、その際に稀に腹腔内に出血を起こすリスクがあります。
また、たくさんの卵を採卵するための排卵誘発剤によって、お腹の中に水が溜まり、それが進行すると、水は肺の当りまで溜まってしまいます。
それによって、血液からも水分が奪われて、血液がドロドロになり、腎不全や血栓が出来るリスクもあります。
卵子凍結保存で妊娠する場合は、高齢出産になることが多いので、妊娠中に血圧が上がる、糖尿病にかかるなど、ハイリスクを伴います。
それなのに、卵子凍結保存で必ず妊娠するとは言い切れず、出産も保証出来ないというリスクもあります。
また、卵子凍結保存をして妊娠し、出産したあとの子供には大きな異常がないことは分かってきましたが、将来の成長過程での異常については、まだ分からない部分があります。
妊娠中の胎児の発育についも、不明な部分があることは確かです。
➂卵子凍結保存の年齢制限
法律での決まりはありませんが、卵子凍結保存の対象として、40歳以上の年齢は推奨出来ないと言われています。
また、20歳以上からしか卵子凍結保存は出来ません。
どうして卵子凍結保存は年齢制限が40歳となっているのか?
それは、精子と違って卵子の元は生まれる前から一定数が備わっていて、年齢を重ねるごとに、それはどんどん減っていきます。
そのため、卵子は年齢とともに老化し、質が下がってしまうのです。
ですから35歳を超えると、染色体異常が増えて、妊娠率が低下して、流産なども多くなります。
例え、卵子凍結保存することが前提であっても、卵子凍結保存をするには、卵子は若い年齢のうちに採取して、保存しておくことが推奨されています。
このように卵子凍結保存には、自然妊娠に比べて、費用がかかり、リスクが大きいことが分かりました。
卵子凍結保存をするというのは、そのような費用やリスクがかかっても、妊娠したいという方ですよね。
それには、年齢制限もあり、若い年齢の方が妊娠しやすいのは、どういう状況でも変わりません。
ですが、年齢がいった時のために、費用やリスクがかかっても、卵子凍結保存を希望する方が増えているのも現状です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
以上の情報がお役に立てれば幸いです。