普通の風邪よりちょっと症状が重いのがインフルエンザ。
インフルエンザに感染すると、高熱が出て、頭痛や関節痛で体中がとてもしんどい状態になります。
子供や老人がインフルエンザにかかると、重症化しやすいですし死亡に至るケースもあるのですから、インフルエンザは怖い病気です。
毎年冬になるとインフルエンザの予防接種が始まります。
予防接種をする時期はいつからがいいのでしょうか?
同時に、予防接種でインフルエンザに対抗している時期はいつからいつまでなのでしょうか?
インフルエンザの予防接種はどのくらい効果が持続するのでしょうか?
意外と知らなかったインフルエンザの予防接種について、今一度勉強し直しましょう。
きちんとした知識があれば、予防接種をしていつから効果が出るのかが分かり、対策もしやすくなりますよ。
➀インフルエンザの予防接種とは一体どんなもの?
人の身体はウィルスが侵入すると排除する働きがあります。
ウィルス感染にかかると、抗体という物質を作り出します。
ここで、再度同じウィルスが身体に侵入してくると、この抗体とウィルスが戦って、ウィルスを撃退してくれます。
これを免疫と呼びます。
この免疫はとても優秀で、前にウィルスと戦ったことをしっかり覚えているので、次にウィルスが侵入してきても、またあのウィルスだ!と察知してまた戦ってくれます。
つまり、失敗は繰り返さないのです。
この免疫の力を利用するのが予防接種なんです。
インフルエンザウィルスはワクチンと呼ばれ、ワクチンを接種することでインフルエンザの予防になる訳です。
インフルエンザにはA型、B型、C型の3種があり、特にA型が流行ります。
しかしここで疑問があります。
ウィルスには抗体が出来るので、同じ失敗はしないと述べてきましたが、だったらどうしてインフルエンザは何度も感染してしまうのでしょうか?
それにはこんな理由がありました。
インフルエンザウィルスは遺伝子の配列を変えてしまうので、何度も感染してしまうのです。
➁インフルエンザの予防接種の時期はいつから?
インフルエンザが流行するのはだいたい12月~3月。
この時期に流行るのは、温度が低く、空気が乾燥していることや、寒さで鼻や喉の血管が収縮して、ウィルスの侵入を拒む力が低下するからなんです。
インフルエンザの予防接種は、打ってすぐには効果は出ません。
身体の中に抗体が作られるまでには、予防接種後2週間かかるからです。
予防接種を打つ時期としては11月下旬から12月上旬がいいでしょう。
インフルエンザが流行ってから慌てて予防接種しても、抗体が間に合わない場合があります。
➂予防接種の効果はいつからいつまで?
予防接種をしたらその持続期間は3カ月~5カ月と言われています。
例えば、予防接種を10月や11月上旬に行っても、3月までには効果が切れしまいますよね。
ですから、一番は12月上旬に接種することをお勧めします。
また、他の知識として、インフルエンザが潜伏するのが1~7日間と言われています。
この潜伏期間中に予防接種をしても、インフルエンザを治す薬ではないので、すぐに効果が出るには至りません。
ワクチンによって出来た抗体は、身体に残りませんので、予防接種は毎年する必要がある訳です。