臨月に入るとこれから迎える出産に不安を感じる方も多いことでしょう。
経産婦さんでも前回とは違うこともあり、やはり不安は尽きないでしょう。
陣痛が始まるとその間隔によって段階が違ってきます。
不規則な陣痛の間隔はこの先のことを思うと恐怖さえ覚えるかもしれません。
ですが、陣痛の間隔が不規則なのはちゃんと理由があるのです。
テレビドラマで見る陣痛のシーンなどですと、陣痛の間隔など関係なしでいきなり病院へ行って生れていますが、現実は陣痛の間隔によって準備することが違ってきます。
10分間隔の陣痛と3分間隔の陣痛とでは、たった数分の違いなのに、出来ることが限られてきて、3分間隔ではもう何も出来なくなってきます。
10分間隔のうちに出来ることはやっておきましょう。
ここでは、陣痛の特徴や10分間隔の陣痛、3分間隔の陣痛の違いなどをお話ししていきます。
➀いざ陣痛がきたら
陣痛には前駆陣痛と本陣痛の2種類があります。
前駆陣痛は出産前の準備運動として起こるもので、まだ直接出産にはつながりません。
不規則な痛みが起こります。
本陣痛は前駆陣痛の後に起こる分娩開始の合図であります。
不規則だった痛みが規則正しくなってきたら本陣痛と思って下さい。
本陣痛が始まったら、陣痛間隔を記録していきましょう。
最近では陣痛の間隔が記録できるアプリもありますので、それらを使うのもいいでしょう。
痛みが現れてから次の痛みが現れるまでの間隔が10分を切ったら病院へ連絡します。
不規則な陣痛であっても、破水してしまったらすぐ病院へ連絡して下さい。
もう、不規則な陣痛だけでもパニックになってしまう方もいらっしゃいます。
そんな時は落ち着いていずれくる本陣痛に備えましょう。
不規則な陣痛でも心配で病院へ行ったとしても、帰される場合もありますので、10分間隔の陣痛を目安にしましょう。
また、病院によっては陣痛の間隔が10分ではなく15分になったら連絡するように言われる場合もありますので、そこは事前に医師と確認しておきましょう。
➁陣痛の間隔が10分になったら
陣痛の間隔が10分になった時は潜伏期と呼びます。
陣痛間隔が5分から10分が目安です。
この潜伏期は赤ちゃんが出やすいように子宮口が広がり始める時期です。
陣痛に痛みが起こるのは30秒~40秒くらいです。
この陣痛間隔が10分である潜伏期には、食事をすることも出来ますし、会話もきちんと成立します。
水分補給をしっかりして、トイレなども済ませておきましょう。
陣痛間隔10分の時の子宮口は4㎝くらいに広がっています。
➂陣痛の間隔が3分になったら
陣痛の間隔が3分になった時は活動期と呼ばれます。
陣痛の間隔が3分~5分になると、赤ちゃんを押し出す力が強くなっています。
陣痛の痛みが起きるのは1分前後。
子宮口は4㎝~10㎝に広がっていて、陣痛間隔が3分~5分のこの時期に、多くの妊婦さんは破水をします。
陣痛の間隔が3分~5分のこの時に、痛みが強くなり呼吸も乱れ、いきみたくなりますが、まだ我慢です。
痛みが強い分、子宮口がどんどん開いているんだ、とポジティブに考えて、何とか3分を乗り越えましょう。
この時の妊婦さんの3分は果てしなく長い時間に感じるでしょう。
カップラーメンが作れてしまうこの3分は、赤ちゃんにとっても妊婦さんにとっても重要な3分となります。
このように、陣痛の間隔が不規則から10分、3分とタイムリミットが近づくと妊婦さんにとっては戦争といってもいいくらいの覚悟があります。
この不規則から10分、3分の痛みを乗り越えてこそ、母になる証となることでしょう。