産後は生理が再開することになりますが、産後の生理痛が妊娠前より悪化したという方が多いようなのです。
その悪化に伴って腰痛まで発症してしまうこともあり、女性としては長い生理との付き合いですから、なるべく産後の生理痛が悪化したり、腰痛を感じたりから解放されたいですよね?
そんな中でも妊娠前より産後の生理痛が軽くなったという人がいるのも事実です。
産後の生理痛は人それぞれ違う訳ですが、悪化したり腰痛を感じたりと、女性は痛みから解放されないカルマなのかと思ってしまいます。
ここでは、産後の生理痛が悪化する理由や、どうして産後の生理痛で腰痛まで悪化してしまうのかをお話ししていきたいと思います。
➀産後の生理痛が以前より悪化した原因-part1-
生理痛は人によって違います。
気にならない生理痛の方もいれば、寝込むほどの生理痛に悩まされている方もいます。
その理由を紐解いていきましょう。
〇ストレス
産後は何しろ育児に負われています。
それと同時に家事もしなければならないのですから、当然、疲れてしまいます。
精神的、肉体的にもストレスがたまることで、産後の生理痛が悪化してしまう原因になっています。
〇骨盤のゆがみ
出産のときは赤ちゃんが出やすいようにすると同時に、お腹の中で赤ちゃんを支えるための骨盤が開く状態になっています。
骨盤は産後自然に元に戻るようになっているのですが、骨盤がゆがんでいる場合、そのまま元に戻らずゆがんだままになっていて、産後の生理痛が悪化する原因となっている場合があります。
➁産後の生理痛が以前より悪化した原因-part2-
〇子宮内膜症
子宮内膜症は子宮内膜という組織が、子宮外に出来てしまう病気のことです。
子宮内膜症は生理がくるたびに、出血を起こしてしまうので、ひどい生理痛を感じてしまいます。
産後の生理痛があまりも悪化した場合は、生理での痛みではなく子宮内膜症の可能性もありますので気を付けなければいけません。
〇胎盤の残留
骨盤が子宮に残ることを「胎盤遺残」と言います。
出産で子宮に残った胎盤は、産後悪路して出て来ます。
ですが、子宮に残ってしまう場合もあるのです。
産後1ヵ月たっても生理以外の出血が見れられたら産婦人科へかかりましょう。
このように➀➁で産後の生理痛の悪化について話してきましたが、たかが生理痛と思っていると、意外にも怖い病気が隠れている場合があります。
ですから、生理痛が悪化してきたら、すぐに産婦人科へ行くことをお勧めします。
➂産後の生理痛と腰痛の関係
産後生理痛が悪化して、更に腰痛まで感じるようになった人は、帝王切開で出産した方に多く見られます。
どうして帝王切開で腰痛が出てしまうのか?
それは、帝王切開の傷跡が腰痛の原因となっているからなんです。
帝王切開で一般的に行われるのは子宮のある下腹部を横に切ります。
この時、腹筋の筋繊維の集まりも傷つけてしまうことがあるのです。
そして、帝王切開後は腹筋の強度が低下して、身体全体の重心バランスが崩れてしまいます。
この重心バランスが腰痛に関係してくるのです。
重心バランスが崩れた状態では、赤ちゃんのお世話をする時に、無理な姿勢を取ることで腰痛を起こすというからくりになっているのです。
生理痛に加えて腰痛まで感じるのは、本当にしんどいです。
産後の生理痛や腰痛でも、赤ちゃんのお世話は休めません。
その場合は、コルセットや整体で骨盤矯正を行ったり、あまりにも悪化して生理痛がひどい時は、授乳中でも飲めるお薬を処方してもらうことも視野にいれておきましょう。