出産を控えている方は来る陣痛へ不安を募らせていると思います。
陣痛と出産はママにとってマタニティライフのクライマックスです。
ですから何が起こっても不思議ではありません。
よく、陣痛と下痢の痛みが似ていると言われますが、確かに似ている部分もあります。
陣痛と下痢の痛みの勘違いが過ぎると困りますので、事前にその勘違いの部分を学んでおきましょう。
また、下痢に反して便秘をするという方もいらっしゃいますが、下痢も便秘も自然現象ですから避けられません。
また、陣痛の激しい痛みの中で吐き気が出てくる方もいらっしゃいます。
下痢にしても便秘にしても吐き気にしても、それだけ、身体の中では普通ではないことが起こっているのです。
➀陣痛と下痢の勘違い
陣痛の始まりは下痢の痛みに似ているとよく言われます。
実際、陣痛を下痢だと勘違いしてしまうことはよくあることなんです。
陣痛が始まるサインとして、本当に下痢になることもよくあることです。
逆に便秘になることもあります。
出産が近づいてくると、当然赤ちゃんが下がってくる訳ですから、腸が圧迫されてしまいます。
それによって、下痢や便秘をなどを起こす、排便のリズムの変化が見られる訳です。
ですから、本当の下痢と勘違いしていても何の問題もありません。
妊娠から出産までの過程ではホルモンバランスが変化しますので、便秘、下痢を引き起こすのは当然なんです。
ですから、陣痛だと思ったら下痢だった。
下痢だと思ったら陣痛だった。
という勘違いが起こるのも不思議ではありません。
実際の出産時の陣痛は下痢の100倍の痛みだとよく聞きます。
➁陣痛と下痢の痛みの違い
<下痢>
・お腹の下の方が痛む
・腸がゴロゴロする
・排便すれば治まる
・痛みの間隔に波がある
・冷や汗、脂汗が出る
・痛むのはお腹だけ
<陣痛>
・お腹がギューッと掴まれるような痛み
・子宮口やお尻の穴が内側から押されるような痛み
・排便しても治らない
・痛みが不規則にやってくる
・痛みで声が上がってしまう
陣痛の始まりは下痢の痛みに似ていると勘違いしやすいですが、陣痛が進んでくればその勘違いもなくなります。
正確に陣痛と下痢の痛みとは違うことに気付いていきます。
陣痛の痛みは例えようのない痛みなのです。
➂陣痛で吐き気が起こる?
陣痛はこれ以上ないくらいの痛みに耐えながらも、他の症状とも戦っています。
陣痛の最中に吐き気を催す人も多いようなのです。
実際、嘔吐してしまう人もいます。
陣痛の始まりは下痢や便秘になりやすいということから分かるように、子宮収縮によって、
・胃腸が刺激を受ける
・胃に腹圧がかかる
といった理由で吐き気を催してしまうことがあります。
陣痛の進み具合が早い人は吐き気を感じやすいと言われています。
出産に向けて嘔吐をしたくないと、陣痛前は陣痛中に何も食べない人もいるようですが、それはよくありません。
お産は体力勝負です。
何もたくさん食べなさい、と言っている訳ではありません。
消化のいいものを少しずつ摂っていくことをお勧めします。
陣痛と下痢の勘違いから始まり、吐き気までついてくる陣痛はやはり命がけだということですよね。
ただでさえ妊娠中は不安が多いのに、勘違いしてしまう症状ってたくさんあります。
ここで、お話しした下痢や便秘や吐き気以外にも腰痛が起こるなど、一生分の病気が襲ってきたような感覚です。
ですから、勘違いしてしまうことも多々あるのです。
それだけ不安なのですね。
下痢や便秘、吐き気などの処理については、助産婦さんは慣れていることですから、とにかく元気な赤ちゃんを産むためには、勘違いも味方につけてしまいましょう。